名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-02-25から1日間の記事一覧

放火をすれば火あぶり

文政2年8月2日。非人清吉が火罪となる。清吉は昨年冬12月末に玄海に火をつけた者である。生まれは岐阜で医者とのこと。辞世の31字あり。もっとも愚拙であるが、身分相応なのでここに記す。年々に ぬすみためたる 芝薪 今朝のあらしに たつた一くべ生…

こういう洒落が庶民の強さ

この頃の大変つくし大雪や 大豊年の 今朝の春 大名衆に たてぬ門松大塔の 地築の音の 長閑さに 大山事の 大寺の加持大騒動 屋根虫のわく 名古屋中 大きにはやる コロリヲツトセ大むかし ゆるきしままの 大地震 大雪に怖る 二タ夜サ

寺の工事で死んでしまうとは悲しい

文政2年7月18日。巾下正覚寺堂の再建の地築棒(地ならしに用いる棒)で、同所の今年6歳になる子どもが突かれて死んでしまう。(朱書)「7月28日、国君(藩主)が御遊船(舟遊び)をなさる。雷鳴があるが、夕方晴れる。」

デマでも群集心理で信じてしまう

文政2年7月16日 五条橋の普請が終わり、この日から通ることが出来るようになる。盆の間も普請は休まず行われた。(朱書)「7月16日毒が降るとの噂があり、人々が恐れる。」

3日間とはおおがかりな

文政2年7月14日、15日、16日。万松寺で宝篋印塔千灯供養が行われる。24日には陀羅尼塔花供養が行われる。

芝居興行ですね

文政2年7月。熱田御芦(みよし)蔵の前というところが大いに賑わい、芝居などが行われる。(朱書)「盆天(御幣)が少々あり。」

当時は避雷針もないしなあ

文政2年6月29日。夜、また大雷。夕6時(午後6時)過ぎから4時(午後10時)過ぎまで。一 桑名町筋、石井九郎左衛門屋敷に1つ落ちる。一 埋御門外御土居の松が傷つく。一 光音寺村田中へ1つ落ちる。一 納屋八角堂へ1つ落ちる。一 保田大船へ1つ落ち…

これはかなりの雷だ

文政2年6月26日。夜5半時(午後9時)頃から大雷鳴、数ヶ所へ落ちる。聞いているところは以下の通り。雷が落ちたところ。一 呉服町京町角、井筒屋伊助(油屋)のところに1つ落ちる。店の者1人は片肌を脱ぎ、1人は丸裸、1人は足をまくっているところ…

わけもなく殺されたか

文政2年6月。山王裏で子ども殺しがある。

命に別状はなかったか

文政2年6月21日。巾下押切十六屋の娘が切られたと。

さすが延期しないと大変なことになったかも

文政2年6月15日。夜9時(午前0時)過ぎると大雷・大雨となり、片端の朝祭は17日になり、若宮御車は18日に曳き渡し、辰巳櫓で御覧になる。天王前で提灯を灯して曳き出し、本町大手を曳き出した時は5時(午前8時)であった。これは珍しいことであ…

家を買うなら熱田神宮のあたりだな

文政2年6月12日。昼8半(午後3時)頃、大地震がある。木々の蝉が鳴き止み、瓦疵(かわらひさし)などは多く落ち、水溜水壁などの水は揺れ出て、小便瓶の小便も揺り出て、東寺町常徳寺の門は倒れる。(朱書)「石塔ならびに石灯籠は多く倒れる。熱田の…