名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

こりゃ怒られるわ

宝永2年6月28日。
足軽頭残らず側同心頭のところで老中からの叱りを受ける。
昨日の庄内の大水に遅参もしくは不参加があったので今後は気をつけるように。
この日、近江守組相応寺筋久々宇八右衛門座敷の庭に傘1本が落ちる。
夜、廻文があり、一位様逝去と。
昨今、洪水となったところが多かった。
参州あたりでは特にひどく、往来の橋も落ち、通行が滞る。
岡崎領では人馬が多く溺死する。
大樹寺領1000石は残らず水に浸かる。
人家・財物などは皆流失し、百姓は身ばかりで逃げる。
矢矧(作)橋も危なく、大勢で橋を守る。
足軽や人足が死ぬ。
岡崎の城も水を湛え、渦巻くところに狭間があるとわかると云々。

昨今、所々で洪水となり参州辺りでは特にひどい。往来の橋も落ち、往還もつかえている。岡崎領では人馬が多く溺死した。大樹寺領1000石も残らず洪水にあった。人家・財物など全て流失し、百姓は何とか身ひとつで逃げ去った。矢矧の橋も危なく、大勢でこれを守る。足軽・人足などは死んでしまう。岡崎の白は水没し、渦巻くところに狭間があるのがわかったと。云々。