名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

大騒ぎすれば日ごろの苦労も忘れられる

文政3年2月。
この頃より天道山光照寺で開帳が行われる。
いつものことながら大いに賑わい、日々の群衆はおびただしく、鳴物を用い、そのにぎやかさは筆では表し難し。
調子にのって駿河町通りで大騒ぎし、町々まで三味線、太鞁(太鼓)、あるいはすりがね(摺鉦)、金盥の類を叩きながら帰る。
ついには〔市中〕鳴物禁止の触が出る。
しかしながら、松原までは変わらず大騒ぎで、喧嘩などもたびたびあったと。