2023-03-11 大騒ぎすれば日ごろの苦労も忘れられる 青窓紀聞 文政3年2月。この頃より天道山光照寺で開帳が行われる。いつものことながら大いに賑わい、日々の群衆はおびただしく、鳴物を用い、そのにぎやかさは筆では表し難し。調子にのって駿河町通りで大騒ぎし、町々まで三味線、太鞁(太鼓)、あるいはすりがね(摺鉦)、金盥の類を叩きながら帰る。ついには〔市中〕鳴物禁止の触が出る。しかしながら、松原までは変わらず大騒ぎで、喧嘩などもたびたびあったと。