名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

やはり遅刻をずっと気に病んでいた

元禄10年2月1日。
柳生兵庫が行方をくらます。
日が暮れてから白林寺へ行くと僕2人を従えて出かける。
寺門が見えると僕を帰し、自分もまたすぐに戻るつもりだ、もう来ることもないだろうと言う。
僕は不審に思い、帰らなかった。
兵庫は怒って僕を叱りつけた。
僕がしばらくその場を離れたすきに行方がわからなくなると云々。
老中は殿には知らせてはいけない、密かに探し出して帰らせるようにと言う。
3日で探し出すようにとの命令が親族にあった。
名は丙と改めて出てくる。
兵庫は賜った名なので返上するつもりと云々。
成瀬兵部・田辺彦四郎が禁固許される。