名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

これは見ものだ

元禄5年5月23日。
朝、雨が降る。
辰刻(午前8時)より雨が止み、曇。
この日辰下刻(午前9時)から通所(東別院)の釣鐘を鋳る。
文左衛門は見物に出かける。
身分に関係なく人が集まり、老いも若きも背伸びをして見ようとする。
桟敷が四方を囲み、4ヶ所でたたら(鞴)を踏む。
火が激しくおこり、五色に染まる。
午下刻(午後1時)、鉄が沸き立ち、鋳型に流し込む。
鋳物師は上下を着て、長竿に紙を付けて振る。
最後に3度大声で凱歌を発して終了となる。