名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

馬も婆もかわいそうだな

元禄5年2月27日。
昼、小さな火事があったと。
丑の刻(午前1時)、御園筋堀切から南へ二軒目東側鈴木又四郎の台所から火が出て、厩に火が近づいた。
馬は大いに驚いて逃げ出そうとするが、門に固く鎖がしてあり逃げ出せなかった。
火の中でいななきながら死んでしまった。
また、婆一人は歩くことができず、火の中で死んでしまった。
俗説によると、広井の神は白馬と蔓のあるひょうたんなどを忌み嫌っており、家々ではひょうたんなどは作らないと。
又四郎の焼け死んだ馬も白馬であった。