名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2022-05-05から1日間の記事一覧

怪物登場

貞享2年7月。下旬、熱田沖に2体の怪物が現れる。蛙のような顔を持ち、目はとても光っており、体半分ほどが海上にでていたのが見える。そのため漁師たちは夜には漁に出なかったと。これは文左衛門が増田治左衛門から直接聞いたお話。

困った時の神頼み

貞享2年6月23日。納屋の町人が天王車堂前の大銀杏に釘3本を打っているところを、辻番が見つけて捕らえる。東理左衛門が木村九郎左衛門にこれを訴えると云々。町人はその日のうちに牢に入る。木村の話では妾と別れるのを祈っていたと云々。妾に子どもが…

複雑な泥沼愛憎劇

貞享2年6月11日。萱屋町観音堂向かいの日雇い磯右衛門が、女房の鼻を切り離別する。舅は同町桧物屋(わげもの屋)で男の子がいる。この子の母親が死んだ後に今の妻を娶る。磯右衛門の女房はこの妻の連れ子であった。男の子が磯右衛門の女房と通じたため…