名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

心中した者は双子に生まれ変わるとも

天保5年。
一 3月17日、三沢喜右衛門の僕が大酒を飲んで我をなくし、首をくくって死ぬ。

一 4月17日、山車が戻る際、御園御門で本名某、異名車揖取唐人という者が輪がけ(車輪の覆い)と御門柱の間に挟まれて死ぬ。

一 24日夜、小牧あたりの楽田で火事がある。
門前町の火の見が御廓(名古屋)近くと思ったのか3度拍子を打ち、下のあたりでは大騒ぎとなる。

一 3月、熱田廿五丁橋へ大灯明が上る。
米浜から。

一 5月19日、水主町で川に流された者を引き上げる。
ドンド橋から落ちて死ぬ。
津島の者だと。
12、3歳で乞食になりたての者だと。

一 昨年冬、大石河で杉山作左衛門に切りかかった代官役の稲葉仁助が知行所三ツ屋敷村で永牢(死ぬまで牢に入る)になる。

一 昨年、遠山家家老沢田某養子の妻の妹を切り殺した者が、この度七間町で双子に生まれ変わると。
夢の告げとやらで、必ず夫婦にしてくれるようにとのことなので、あまりに不思議なことと沢田養子の実家へ聞きに来るとの噂がある。

一 6月1日、浅井董太郎の薬品会が行われ、多くを出品した者は、水谷義三郎・大窪舒三郎、同小軒吾兵衛・吉田平九郎・沼波仲達。

一 6月3日九半(午前1時)中ぐらいの地震がある。
同日昼頃、茶屋町美の辰の婆が小刀で自害する。
常磐津連中の宿屋であった。
全くの疳症(癇癪もち)だと。

一 6月7日夜、妾のいわしの煮方が気に入らず、首を切り落とす。
鍛治屋町下尾崎茂右衛門の惣領で、いろいろと噂がある。

一 捨子(ママ)

一 5月18日、渡辺半蔵殿杉の木に天狗が見えると云々。

一 6月23日夜、塩町はりま(播磨)屋で状さしに手燭から火が燃え移り、蚊帳に火がつき、いろいろな物が燃える。
子どもが持っていたと。

一 同24日明け方、東御城代組某の蔵へ8人組の盗賊が入り、出戻り娘の衣類を始め金子などいろいろ盗んで火をつける。
火の見は鐘を打たなかったが、御使番などが出向く。
直に8人を召し捕る。

一 6月29日夜五半時(午後9時)、八幡町吉田宗三郎乳母上りの女と向かいの小さな借家のへぎ作りは関係を持っていたが、やはり屋敷の支配人と懇ろにしていたのであれこれ申し出ると、女の言うことが悪く、直ちにへぎ作りが鉈で二切して切り殺し、納屋橋から飛び込んだところ船から助けられて川から上がり、日置の姉のところへ行くが追い出され、うろうろ歩いていたところを召し捕る。
女の首の両脇には切り傷が1つと突き傷が1つあったと。

一 広瀬七左衛門殿は6月10日から新御殿での御用を勤めるに及ばず、15日からは山澄淡路守殿・遠山靭負殿は引きこめとなり、同28日からそれぞれ勤めに出て、七左衛門殿も新御殿へ出向かれも、29日奥向で失敗がある(?原文:奥向しくじる)。

一 7月中旬から栄国寺においてまじないを行う婆に災いがある。
この者には眼が3つある。

一 7月21日、御様物がある。
26才になる者が1人。

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