天保3年。
6月、何日も雨が降り続くので天王祭が次々と延期になる。
巾下出来町は2日。
片端試楽は15日、無事終わる。
同朝祭は18日。
若宮車は18日。
清須花火は18日。
津島15日、無事終わる。
堀川天王祭は18日。
津島へのおかげ参りというものが5月末に始まり、6月になるととても流行り始め、その後は町内で申し合わせて大勢が参拝し、ダシ(幟)を拵え、手拭い、浴衣、笠傘などを揃え、町内は誰もいなくなる。
町々忌服の者以外には、その気のない者にさえ名代を立てさせるのは心得違いの趣であるとの触があり、その後は自ら参拝しようとする者だけが参拝するよう取り決めるが、感謝の気持ちから参拝しない者はいないと。
毎日戸田町あたり、押切あたりでは多くの人が参拝する。
津島惣御門前、拝殿その他神前にだし(幟)を立ち並べた様子はあたかも寄場のようで、奉納の飾り物は衆人の目を驚かす。
また御師(参詣の世話をする僧)の門前には旦方(檀家)町内からのだしを立て並べてとても壮観である。
特に中御園町、車之町、本町などは見事である。
町からの参拝が終わると村々もこぞって出かける。
桑名などからも参拝すると。
橋詰で芝居狂言が2度行われ、力持ちなども行われる。
(芝居狂言、力持ち略)
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