天保3年。
4月2日、千代村の者が乱心して自分の女房を切り殺すと。
4月10日、北町屋村で一向宗の住持の僧と庄屋の間にいざこざがあり、僧は庄屋を切り殺して自殺したが、庄屋は命に別条がなかった。
4月6日に市谷で御能が行われる。
これは昨年冬に中納言に任ぜられことと、近頃将軍の立ち寄りをつつがなく済ませたことの御祝いと。
(演目、演者略)
4月4日、植田村の御林(藩主が管理する林)で狩が行われる。
射人は130人余りで鹿4ツ・兎を少々捕ると。
4月10日、高針村□□(ママ)寺で鐘を鋳る。
今年善光寺で開帳が行われるので、4月、5月は参詣する者が多い。
摂待駕篭(無償で湯茶を振る舞う駕籠)もあるくらいのことだと。
伊勢は静かであると。
5月熱田の馬の塔は俄馬ばかりでさほどでもないと云々。
5月18日、俄馬がかなり出る。
裏町花車は小鳥落しのような趣向である。
十二月見立ては4000人などと大勢で評判が高く、小桜町は東本願寺の一件の趣向で中々の出来との評である。
6月4日、上畠裏の芝居小屋には景色の大きなつくり物がある。
5月21日から6月5日まで九十軒町円明寺で、常州完戸外森山唯心寺祖師聖人木像、その他霊宝を弘通する。
6月10日まで延長する。
6月2日、禅寺町下御先手組の寺西藤左衛門組原鉄蔵の妻が鉄蔵を殺し□□(ママ)
6月4日、熱田大山浜端伊勢伝が舞台となり、早川の門人悦蔵門弟の狂言が行われる。
三番が終わるや否や景色を変えて伊勢音頭踊りを行う。
その他伝馬町神戸のつくり物もある。
踊狂言がいろいろ行われる。
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