名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

この猿は大物だ

享保1年8月6日。
夕暮れ頃、井上武右衛門のところに厄介になっていた安藤立庵の近頃離別した妻が自殺する。
浅田八郎右衛門の娘で、改易の際に武右衛門の伯母である母と一緒に武右衛門のところに住んでいた。

石坂の比丘の山では木の枝も落とさず、落ち葉を掻くだけで山は木が生い茂っていた。
この日20歳ばかりの山子(木こりなど)5、6人が休んでいると、人なら12、3歳ほどの猿が1匹現れ、ふざけあっていると急に怒り出し、1人の指を食いちぎりって搔きむしり、もう1人もかなり掻きむしられて血が流れでた。
犬をけしかけると犬を捕えて追い返し、猿は悠々と比丘の山に入っていった。