名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2人とも出戻り

正徳6年6月13日。
一昨日11日の夜明け前、奥田伴右衛門妹の辰巳矢之助の姨と甚左衛門孫の稲垣文介は密通しており、姨を連れて文介は逐電する。
矢之助姨は初め松葉の円長寺へ嫁いだが、離別されて矢之助の厄介になっていた。
里の小牧村には家屋敷や田地があり、ここへ2人で隠れていた。
ゆくゆくは夫婦になるつもりだったと云々。
文介は初め志水源左に養子に行ったが返され、甚右衛門のところに厄介になっていた。
本名は諏訪部であった。
弾兵の孫で源右の甥であった。
文助妹を甚右衛門の娘にして矢之助に嫁がせていた。