名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

弾七、不注意だ

正徳6年6月10日。
6月1日、安房様(松平通温)表坊主せいゑ門が長屋の梁に縄をかけ、机を踏んで首をくくって死ぬ。
好色のため。

6月3日、渡辺十左衛門足軽が井戸へ落ちたのを、人が集まって引き上げた。
博打に負けてどうしようもなくなり少し前に自殺しようとした者だった。
今度は助けてくれる金もなく、このようなことになったと云々。
5日に十左衛門は中川庄蔵と代わって名古屋へ戻るはずだったが、このことのため出発できなかった。
中段の明長屋へ十左衛門は移り、切手(通行手形)などを待っていた。
板乗物ならびに足軽付人の路用は公から下されるはずである。
9日に切手が出た。

同6日、御右筆藤井弾七に尾州から金子が届く。
その中には仲間の金子もあった。
25両を数えて鼻紙袋に入れ、7つ(午後4時)過ぎ、行水している間に草履取りが盗んで行方をくらました。