名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

犯人は百姓たちなのか

正徳5年3月8日。
近頃、平子で松の木の薪が盗まれたことが勘太夫から報告がある。
松の木の番人のいる家に百姓数十人が手に束ねた木を持ってやって来て、その木で家の周りを包み囲んだ後、槍などを内へ突きこんだ。
その上、火を放って焼いてやると罵ったけれど、実際には焼かなかった。
一同が退いた後、番人は屋根を破ってようやく這い出て命は助かった。
この後、勘太夫のところへ急いで百姓を呼び寄せ、詮議をしたがわからなかった。