名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

老々介護ならぬ老々殺人

正徳4年6月7日。
先月、信州福嶋で83の婆が63の婆に去年金1分を借りていたが、催促されたので自分のところに呼び寄せ、麦香煎を水にまぜたものをすくわせ、むせた時に飛びかかって63の婆の背中を手斧で打ち付けて殺した。
懐中にあった金3両も盗み、権右衛門という日用に金1分を与えて死体を渋紙に包んで木曽川に沈めたところ、浮かび上がったのを誰かが見つけた。
引き上げてみると、紙の中に婆の子どもへの文があったので婆を捕らえ、乞食などを入れ置く牢に入れたところ逃げ出し、溜池に身を投げたふりをして草むらの中に隠れていた。
それをを探し出し、5月28、29日にこの婆と権右衛門を獄門にした。
婆の2人の子は知らなかったとの申し訳が認められて追放となった。