正徳4年2月28日。
文左衛門は弥と巳半(午前10時)に市で酒を頂く。
それから芝居に出かける。
豊竹満太夫が演じ、去年の源太夫よりも良かった。
酒や肴を楽しみ、申(午後3時)過ぎに終わる。
(後略)
近頃、末森村百姓杢右衛門召仕の女は変わった機を織り、ゑびす・大黒などの像を紋に織りつける。
あるいは晴れた夜に織るなどともてはやし、見物に行く者が多かった。
しかしこれを見た者はいなかった。
御代官生駒伊右衛門から尋ねたところ、この女は三州梅坪の者であった。
木綿機はごく普通のもので、近頃も310文でようやく売れたと杢右衛門が話していた。