名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

出雲様は光友の息子ですから当時としては高齢

正徳3年5月18日。
名古屋から馬の頭がほとんど出なかった。
近隣からも少しであった。
たとえ出ても俄馬で、山車の飾りなどもなく、人数も少なかった。
未(午後1時)頃、弥次右で酒を頂く。
藤入を同道し、巾下六大夫のところへ3人連れで出かけ、水車を見る。
今朝から馬が通らないと云々。
文左衛門も道でようやく3疋を見ただけであった。
吸物・冷食(煮炊きしない食べもの)・酒などを頂く。
主殿取次小林右衛門もやって来て藤入と碁を打つ。
夕暮れ前、水車が廻り始めるのを見て、夕暮れに帰る。

出雲守様(松平義昌)の病状が差し迫ったので、高木甚五兵衛は明日江戸へ下るようにとのことであったが、この日出発する。