正徳3年4月15日。
一季居(1年奉公した)奉公人は他所の者であっても抱えるようにとの廻文がある。
近頃、蠏江角右衛門に今月の稲荷正遷宮の準備の者が300人になるので、その朝食、夕食、夜食を古渡の百姓に申し付けるようにと。
角右衛門はそれに応ぜずに言うには、古渡の百姓の数はどれだけいて、そのうち忌服(喪中)の者を除くとどれだけいるのか。
その上椀具や釜、鍋もなしと云々。
奉行が言うのは清須・楽田などでも準備をするのだがいかがかと。
角右が言うには、これらは元々が宿場で食事もできる場所である。
そうでない小さな村でいかに準備をするのかと云々。
このため詮議の上で社人だけ5、60人の準備をと云々。
稲荷の舎塀が近頃の雨で次第に崩れる。
10日にもかなり崩れる。