名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

どうしてこんな男に20両も生活費を渡すのか

正徳2年11月18日。
御屋形で老中から申されたのは、五味弾右衛門は老衰のため隠居を仰せ付けられたと云々。
その後石川権平が申されたのは、切米・屋敷は召し上げるので平馬のところに入り、屋敷は明日・明後日まで差し出すように云々。
1500両ほどの借金があると云々。
年々借金を書き替えて御納戸へ入れ、先送りにしていた。
昨年御小納戸の金をまず何とかするように兵部が申され、判を致されたので去年の勘定は済むと云々。
昨年も500両を平馬から拝借したと云々。
内々に公から50両、本寿院様から30両ずつ毎年下されるはずで、これを御国方は10年の間請け取り、800両の借金を引きつぐ予定であった。
今まで本寿院様から50両ずつ下されていたが、今度30両なのは20両は弾右衛門の生活に遣わせるつもりだと。
弾右衛門は多くの女を召し抱え、毎日珍しい肴をそろえて酒宴を開き、その贅沢は言い表せないほどであった。
夜、飛ぶ雁の音を聞いて、やれ初雁の季節だ、永安寺町へ捕りに行かせろと云々。
万事栄華はこの如く。(和歌略)