正徳2年4月12日。
昼前、牧彦右衛門は足揃を見物し、槍の短い鞘がおかしいなどと悪口を言った。
堀勘兵衛の若党は酒に酔い、頭をはられて踏みつけられた。
見物は大騒ぎとなりが、踏んだ人は誰かわからなかった。
佐藤治兵衛の二男とも、しかし詳しくはわからなかった。
横丁で小便桶が倒れ、見物は糞を浴びた。
木綿売りを足軽が突き倒して顔をこすったなどと。
笑うべきようなことだった。
今朝、宮へ竹腰山城守が代参する。
大紋・風折・太刀・馬代を献上する。
奥田弥左衛門妻の妹を主養女として五味平馬に嫁ぐはずであったが、その女が近頃死んでしまった。
弥左衛門の先祖は矢左衛門でであったが、近年弥左衛門と改めたところ、少し前に御意で矢左衛門となっていた。