名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

今の時代と同じで諸物価高騰

正徳2年2月4日。
近頃、七ツ寺地家一条院が戸障子まで外して逃げ去った。
隠居を願うも叶わなかったので、いろいろあってここに及ぶと。
その後、戸障子などを元のように替え、隠居した。

石臼屋清左衛門は破産しそうになる。
そのため大分金を取って京から婿を入れた。
これは後々呉服店を出すためで、大分と金を与えたと云々。

近頃、隼人正納戸役が200両ほどを借金して改易となった。
今月21日のことだが、確かめることが必要。

近頃、真鍮がとても高値になる。
銭の中の雁首銭(煙管の先で作った贋金)を残らず選び出した。
10文を14、5文で売ると。
これは勢州菰野の町人で真鍮銭の銭座が昨年冬に願い出て近国の真鍮を買い込もうとしたためであった。
ただし、この願いは叶わなかった。

近頃、水かね(水銀)が大分高値になる。
霍香・丁字(ともに香料)なども大分高値になる。