名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

斬罪とは厳しい処分

正徳1年12月11日。
奥舞台で能が行われる。
梅昌院様は風邪気味で現れなかった。
連枝様方が見物する。
辰(午前7時)過ぎに始まり、融(とおる、演目)の半ばで火を灯し、酉半刻(午後6時)に終わる。

但馬守様奥番高垣林太夫はこの夜斬罪となる。
歩行頭津金与一兵衛は追放となる。
近頃、小出信濃守腰物奉行が道具を盗んで行方をくらました。
その道具を町人の仲介し、林太夫が世話して売り払った。
代金などに不正があった。
この盗品のことは町奉行衆から但州様留守居衆に知らせがあった。
このため林太夫を奥津六郎左衛門に預けた。
津金はこの加判を請け負った者であった。