名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

哀れといえばいわれだなあ

正徳1年8月28日。
上田伴右の草履取が明朝に供に間に合わないと家に戻る暇をもらったが、家に行かずに在所の西条へと出かけた。
その夜寅刻(午前3時)に家を出たが、日頃から酒を好みんでは酔っ払ってばかりいた。
途中で木綿を持っている者に出会い、脇差を抜いて金銭を奪った。
その後からまた木綿売り2人がやって来たので、また金銭を奪おうとした。
2人は盗みだと叫びながら逃げて甚目寺の向かいに入り、助けを求めた。
百姓などが起きてきて草履取を叩き殺した。
10月13日、この死体の獄門札には海東郡西条村平左衛門、この者は追剥をし、近辺の者が出て来て叩き殺してこの如くと云々。