正徳1年7月5日。
建中寺へ長上下で参詣する。日傘を五十人頭一色六左衛門が際差し掛ける。ただし差し掛けたのは帰りの際。
正徳1年7月12日。
巳半(午前10時)、御下屋敷に出向き、逗留する。
正徳1年7月16日。
お忍びで大曽根下屋敷に入る。梶川市大夫の案内で座敷ならびに中庭を見て帰る。大公逝去の間の縁で少し平伏し黙る。感じることがあるようだった。
正徳1年7月20日。
翌日、お忍びで御下屋敷に入る。夜は平馬などが詰める。
正徳1年7月21日。
御下屋敷から帰る。夜になって公はお忍びで密かに惣打ちを御覧になったとの噂がある。