名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

よく時代劇に出てくる旗本息子のバカ騒ぎのよう

宝永7年7月29日。
近頃萱屋町に住む松井林蔵のところに仲間の書院番が集まり、着飾って踊り、騒いでいた。
大ワキザシの鞘に紙を張り、かいらき(さめ皮)のようにし、とても幅の広い帯、時には女になっていろいろと騒いでいた。
合壁(壁ひとつ隔てた隣家)からは階子(はしご)をかけ、見物していたと云々。
今月24日には大津町土岐市右衛門のところで踊り、路次(路地)の戸を開け、地蔵参詣の女などを中に入れて披露していた。
その後、小頭のところへ仲間全員を呼び、人から諫めさせた。