名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

それぞれの町が張り合っている

宝永7年6月14日。
近頃、町々は天王祭で提灯を燃やすことが多くなっていた。
そのうち奥田町は駿河町の東松原まで高提灯を燃やす。
帆懸船、宝塔、軍配団扇、柳竜扇などの形、あるいは天王の字などを提灯で作る。
およそ高さ5間(1間は1、8メートル)ある。
8日の夜から今夜まで提灯を燃やす。
今までないほど見物人が集まる。

近頃、鳴海で渡辺平七が江戸からやって来て自殺する。
野村増右衛門の近親であった。

4月の祭礼の練物のうち、御園町刀さしを篭馬(カコムマ)十人にしたいと願い出る。
小牧町は練物を車にしたいと願い出る。
長者町のかねもきをほかに替えたいと願い出るなど、来月中に願いが届くと云々。