宝永7年3月10日。
昨夜、九条左大臣輔実公が熱田に泊まられ、西御殿に入られる。
6日に京を出発していた。
殿上人は沢修理権太夫、御家司は信濃小路大蔵少輔、姉小路弾正忠、芝淡路守。
青侍15人、近習12人、医師1人、その他に侍も多くいた。
佐屋・熱田では公から饗応がある。
熱田へは大道寺駿河守以下役人が出向く。
略す。
同夜、二条大納言吉忠卿が熱田に泊まられる。
22歳で美男であった。
殿上人は大谷中務権太輔、諸大夫は北小路左京、権大夫の他も多くいた。
公からの使者は番頭衆。
この夜、7歳になるこの世に並ぶもののない美麗な有栖川大宰師(だざいのそち)正仁親王は薄化粧で眉は麗しく、直衣の姿は清らかであった。
殿上人野沢大膳大夫以下諸大夫などが供の行列に加わる。
鷹司前関白兼凞公、殿上人広庭中務権少輔、諸大夫小林主悦頭・高橋土佐守以下大勢。
この方たちがが熱田に泊まられる。
公からの使者は番頭衆。