名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

寺院も争いが絶えない

宝永7年1月18日。
雲州様(松平義昌)の60の祝いがある。

定光寺は隠居を願い出る。
10人扶持下される。相応寺筋の上久法寺の屋敷を下され、その上150両を下される。
昨年本寺から紫衣になるようにとやって来ていた。
金700両が入るので寺社奉行がうまくだまし、隠居させた。
これは勝野全体の弟であった。
先年師の雪堂について篠島へ行った者であった。
久法寺には今まで可笑軒が死んでから弟子が相続していたが、去年願い出て町屋へ出て還俗し、田中可笑と名乗り町医をしていた。
仏前の打敷も外し、ねだ(根太)まで外した。