名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

相手の気持ちを確かめたのか

元禄14年9月3日。
服部平内弟が乱心する。
今までバカなことばかりしていた。
この夜、逃げて藪の隅にいた。
昼頃、吉原甚太夫玄関番が後藤伴蔵のところへやって来て、茶の間の女(雑用をつとめた女)に会う。
夕暮れにまたやって来て、門内で女を切り殺し自殺する。
女の年は男よりかなり上であったと。
書置きが文箱に入れてあり、役人の宛名札をつけて御用の状箱のようにしてあったと。伴蔵がこの女を気に入り、泊りの暇が出ないことに含むところがあったと。