名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

物の道理が大切

元禄14年4月7日。
近頃、赤穂家中はひとつとなり、領内に他領の者を入れなかった。
城の受け取りに脇坂淡路守・木下肥後守が向かった。
赤穂家中では思うところがあるが、内匠一家の左門などはこれをよく諭した。
内匠の喧嘩の始末であるならば相手も無事では済まされないが、殿中狼藉の上での切腹であるなら誰に対しても恨みはない。
また内匠一家の者がこのように言うのであれば、これに背くならはなはだ道理に合わないなどと言い聞かせ、19日に2人は首尾よく城を受け取ることができた。