名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

本当に『群書類従』は大変な書物です

文政2年。
江戸の保己検校は群書類聚を全編完成し、また続編を編纂しようとする。
そのため国の珍書を探そうと名古屋へもやって来て、熱田の日本紀を一見し(ざっと見る)、大須の古書を吟味し、この寺の珍書は大半を写したと。
先月より筆工が多く集まって写した日もあった。
寺社方の下役も出席して方丈(住持の居所)で模写を行った。
このほか、河村氏の蔵書や枇杷島青物問屋市兵衛所持の蔵書も写したと。