名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

長丁場だから補佐する者も大変だ

元禄9年5月20日。
水野作兵衛弟子鈴木十郎兵衛世倅同名瀬左衛門が作兵衛のところで3匁5分の鉄砲1000打ちを行う。
同門の弟子が用意し、左右で補佐して打たせる。
卯1点(午前5時過ぎ)に始まり申半点(午後4時)過ぎに終わる。
1000玉のうち739発が当たる。
そのうち星には283発。
1000発の他あだ落といって帳面には記載されないものが200発ほどあった。
舎人武兵衛は同門の弟子のため朝からやって来ており、鉄砲を受け渡していると申2刻(午後3時過ぎ)に急に倒れ、口はゆがみ、泡を吹きながら気を失う。
人々は驚いて薬を与え、針を立てて水を飲ませる。
そうこうするうちに気を取り戻す。
しばらく休むと回復し、乗物で帰る。
馬廻小頭舎人甚五右衛門の惣領同武兵衛はもとから癇癪の病があり、この前にも度々外で気を失っていたと。