2022-11-09 自信は油断につながる 鸚鵡籠中記 元禄6年11月19日。枇杷島の売人が小田井に行って木綿36斤を買い求めめたが、懐にはまだ金1両が残っていた。この男は少し力自慢で、1人で夜道を帰った。戌刻(午後7時)、枇杷島橋を過ぎると賊1人が現れ近づいてくるが、売人は投げ飛ばした。するとさらに賊が現れて棒で売人を打ち倒し、木綿・残った金・衣服を奪って逃げ去った。売人の命に別状はなかったが、立ち上がることができなかった。