2022-09-10 この世の極楽 鸚鵡籠中記 元禄4年8月15日。晴天、文左衛門は友6,7人と連れ立って星崎へ出かける。星の宮神主村上薩摩の家へ寄り、その後子息蔵之丞も連れて塩焼所(製塩所)へと出かける。更に南野を通って左衛門城跡へと登る。空は晴れ渡り、民家から立ち上る竈の煙が見える。その後薩摩の家に戻って塩風呂に入る。薩摩が船を出してくれたので、波間で景色を楽しむ。そして船端で盃を傾ける。このまま夜が明けなければと思う。天正の頃、岡田長門守が星崎の城主であり信雄の家臣であった。左衛門という者は誰かは分からず。