名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

この世の極楽

元禄4年8月15日。
晴天、文左衛門は友6,7人と連れ立って星崎へ出かける。
星の宮神主村上薩摩の家へ寄り、その後子息蔵之丞も連れて塩焼所(製塩所)へと出かける。
更に南野を通って左衛門城跡へと登る。
空は晴れ渡り、民家から立ち上る竈の煙が見える。
その後薩摩の家に戻って塩風呂に入る。
薩摩が船を出してくれたので、波間で景色を楽しむ。
そして船端で盃を傾ける。
このまま夜が明けなければと思う。
天正の頃、岡田長門守が星崎の城主であり信雄の家臣であった。
左衛門という者は誰かは分からず。